2006年01月15日
コンビニ24時間論争
大西 宏のマーケティング・エッセンスの「コンビニは24時間営業が当たり前」で気になること経由で知ったのだけれど、ローソンが24時間営業を一部止める、という発表をしたとのこと。
*オリジナルの記事は「Think Difficult ! 物事をあえてむずかしく考えてみる」の「コンビニは24時間営業が当たり前」はほんとうなのかです。こちらも大変勉強になります。
上記記事をからコンビニの24時間論争を抜粋すると、
・ローソン新浪社長が、一部店舗で24時間営業をとりやめる方針を明らかにした。
・その翌日、セブン&アイ・鈴木会長が、ローソンの方針に対して
「時代錯誤もいいところだ。私がセブン-イレブンで24時間営業を導入したのは、実験を通じて、夜間に店を開けていると、必ず昼間も売上が伸びると分かったからだ。そうした商売の本質を何も心得ていない。」
とコメント。
という流れなわけである。
(上記はThink Difficult ! さんより抜粋してます。)
上記2つの記事および、ご紹介させて頂いた2つのブログからコンビニの今後について色々思うことがありました。
大西さんが指摘しているように、現在のコンビニは様々な問題を抱えており、
結果として加盟店と本部では、訴訟問題も起っているようです。
詳しくは下記の2つのサイトを確認いただければわかりますが、不正会計とロス・チャージ問題が議論の焦点のようです。
・コンビニ訴訟を闘う 加盟被害者の会
・。。。ふぁみログ。。。 大手コンビニ本部群の不正が無くなる日まで!
どれをどこまで信じるかは読み手側に任せられますが、その他こんな記事もあります。
・コンビニ弁当には恨みがこもっている
・豚にコンビニ弁当与え奇形・死産続出「具体名公表するとパニックになる」
(注)紹介した2つのブログ及び記事はアイカワが信じているやサポートをしているという意味ではなく、あくまで紹介をしているだけですので、真偽はご自分でご判断下さい。
話を戻してコンビニ24時間論争について思うところを。
ローソンの24時間営業を一部止める、という判断に対してセブン側は声高に反論をしているのだけれど、正直なところどうなのでしょうね?
私としては、ローソンの24時間営業を一部止める、が正しいかどうかはわからないものの、やり方については正しい気がしています。
それは、逆説的だけれどセブンの鈴木会長も述べているように、現在の状況では24時間営業が「時代錯誤」かもしれないから。
現在のコンビニ飽和状態・過当競争で地方の片隅まで広まった結果、すべての店舗にて24時間営業を続けることは、「時代錯誤」なのかもしれないし、それを立証するには「実験を通じ」なければ、わからない気がするからです。
PDCAサイクルにもとづき、検証し鈴木会長の言うような状況であれば24時間営業を続ければいいし、違えば止めればいい。
ただ、どんな環境でも鈴木理論が到底当てはまるとは思えないのだがどうでしょうね?
コンビニの専門家でもないので、あれですが最近のセブンとローソンは逆の戦略を取っている気がしていて見ていて楽しいです。
今回の24時間騒動もそうですが、電子マネーやCRM戦略も正反対に見えます。
●電子マネー
・ローソンはJRのスイカを導入
VS
・セブン&アイ、独自の電子マネーカードを発行
*(参考)セブン&アイの電子マネー参入に見る勝算
ローソンはスイカという共通プラットフォームを利用するのに対して、スケールメリットのあるセブンは独自に電子マネーを立ち上げることを選んだ。
●CRM戦略
・ローソン ー Tポイントとの提携及び楽天スパーポイントとの提携
VS
・セブン ー 現在北海道地区のみ。電子マネー参入時にサービス開始
ローソンは日本最大のポイントネットワークの1つである、Tポイント、楽天スーパーポイントと提携しているのに対し、セブンは現在北海道地区のみと、現状あまり積極的でない。
(ただし、独自電子マネー参入の記事内にある通り、今後は他企業と積極的に提携をしていく模様。)
上記、2点を比べるとある程度見えてくるのは、ローソンは既にデファクトになるつつあるサービスと提携するのに対して、セブンは自社で新しく立ち上げる、という戦略である。
業界1位が独自路線、2位が他社と提携を行う、というのはある意味で当たり前なのかもしれないが、この流れはとても興味深い。
“Googlezon”時代のビジネスモデルとはで、集客力のない企業はイネーブラー=強者のネットワークと提携しながらやっていくことが求められる、という記事が話題になったけれど、別に集客力が高い企業がさらに強者とのネットワークに入っていっても全く問題はないわけで、もしろそういった強者連合こそが今後市場の中で支配力を高めていくのではないでしょうか?
とはいえ、コンビニの場合、「近くにあるから便利」というのが恐らく最もたる動機であるわけで、
「○○の電子マネーが使える」とか「○○のポイントがたまる」というのが、
どれだけ銘柄変更を促す力があるのかはわからないところもありますけどね。
*愚問で申し訳ないのですが、ポイントネットワークのようなものは、独占禁止法みたいな法律に左右されるのでしょうか?知っている方がいれば教えて下さい。
強引なまとめですが上記のような動きを見ていると、大西さんのおっしゃるワンマン経営、のひずみが出てきているのかもしれません。
仮にコンビニのような小売業態にもCRMが有効ならば、明日の勝者はセブンでないような気がします。
*(参考)ワンマン経営の悲劇 - ダイエーの教訓
●間連リンク
コンビニは飽和してるのか
大西さんのブログへのTBから見つけました。
コンビニの売上高が16カ月連続マイナス(2005年11月度)を
コンビニは出店数で飽和しているだけでなく、コンビニの外にも敵がいるからではないかと書かれています。
納得できる意見が多くて面白いです。


